湧水は鞺々、稲作の郷

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平和酒造の土地柄

紀州杜氏釀吹香
湧水鞺鞺稲作鄕
昭和三年超願寺
惠風四季酌金觴

  三橋 岳嶺

和歌山県海南市溝ノ口の風土と稲作文化について~

和歌山県は本州でも南に位置し温暖で気候が穏やかな県です。

古代の文化圏の畿内に近く、西暦816年に開山された高野山や、西暦1000年くらいから始まったとされる熊野詣の熊野古道、 そして御三家の紀州藩等といった歴史ある県です。現在では蜜柑や梅、柿など果実が盛んで、和歌山県で手に入らない果実はないほどです。

このような和歌山県にありながら、溝ノ口は少し特殊です。非常に古くから稲作の盛んな土地です。それを証明するのが縄文後期の溝ノ口遺跡です。

この古墳は当時から集落の形成や稲作が行われていたことを雄弁に物語っています。今でも集落の中に小道が多く、田の水を引く溝がその側を張り巡らされています 。溝ノ口は現在では海南市に属しますが、昔から野上谷とよばれる一角です。文化圏として野上町(現在の紀美野町)に多くのつながりのある地域です。溝ノ口は、四方を山に囲まれ盆地になっているため朝夕に厳しく冷え込みます。さらに高野山伏流水である井戸水が豊富でもあり、酒造業を行う際に必要な 稲作、温度、豊富な水の3つの条件すべてがそろっています。 そのため古くから10件近くの酒蔵がひしめき栄えてきましたが、現在では3蔵が操業をつづけております。