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豊かさが溢れている現代、逆にお酒の消費量が年々減少しています。
問題やライフスタイルの変化もありますが、何よりも若者のお酒離れの影響が大きいように思います。若者がお酒に魅力を感じなくなっているのです。 これは、我々酒造家の責任であるかもしれません。これまでの酒造りはビールや日本酒などにおいて、どこか科学的で無機質な物ばかりを追求してきました。全てのお酒造りは、C6H12O6(糖)→2C2H5OH(エタノール)+2CO2(二酸化炭素) という化学記号式で表現されてしまいます。そこに酒造家の誤解があったのかもしれません。そんな今、「農業からの酒造り」「作り手の思いを込める」「伝統の継承」などを訴えればノスタルジーだと思われるかもしれません。しかし、この化学記号式の行間を埋めるものはそのノスタルジーであり、それがお酒の魅力そのものではないかと思います。我が蔵も理想にはまだまだ遠い状態ですが、この理想を追い求め、魅力のある酒を醸せる酒蔵になるべく邁進しております。
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